Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

備忘帳、またはレックス・マーティンの語録

レックス・マーティンのマスタークラス及びワークショップにおける重要な発言をまとめてみた。

・アレンジ物を演奏する際は原曲を聞くこと。
 出来るだけ沢山の演奏を探すこと。

・ウォームアップの際マウスピースでメロディを演奏すること。

・4拍子の拍の強さを重さに例えると
 4kg、2kg、3kg、1kg。
 強拍を明確にすること。当然例外もある。

・胴には大切な臓器が沢山ある。故に、人間は心理的な緊張を感じた場合それらを守るため筋肉を硬直させる。
 また、胎児のようなポーズになろうとする。
それらが舞台で緊張した時にブレスがしづらい原因である。
胸郭を広げ、腹を落としてたくさんの息を吸うこと。
また、下腹部の筋肉も硬直しやすいので注意。

・和声的な変化がある音符には意味をもたせ、聴衆に伝わるように演奏すること。

・リズムが合いにくい場合は歌詞をつけて練習するのも良い。

・テンポを頭の中で刻む必要性。

ソルフェージュを頭の中でしっかり鳴らし、それを聴いて演奏する。

・自分の楽器からなった音を聞くのは技術を磨く時だけでよい。音楽を演奏する時は自分の音ではなく自分の中のソルフェージュされた音、音楽を聴いて演奏すること。
それが音楽家の聴き方である。

・技術を磨くのは彫刻家がノミを磨くようなもの。彫刻を作らなければ彫刻家とは言わないように、音楽を演奏しなければ音楽家とは言わない。

・技術が完璧になることばかりを求めていては、死ぬまで満足することは出来ない。自分の中の音楽に忠実に演奏できるようにすべきである。

・オーディションの際には実際のオーケストラの様に演奏するばかりでは駄目なこともある。そういったポイントを抑えることも大事。

・超高音域や低音域にばかり目を向けず、中音域こそ美しく演奏するために練習すべきである。

メトロノームを使うことは大事だが、大概はリズムがなかなか良くならない。メトロノームを裏拍として感じて練習したり、2小節に一回くらいしか鳴らさずに練習するとリズムが良くなる。

・F管はF管、C管はC管でそれぞれ低音域を練習すること。

・基礎練習はあまりウォームアップとしてやらないほうが良い。自分がベストの状態になった時に、集中して基礎練習を行うべきである。

エチュードを練習することはとても大切。

・休憩をしっかり取ることも大切。

・いざ本番で緊張してしまった時に、「大丈夫、本来この曲は初見でも吹けるんだから」と思うことが出来れば素晴らしく有利。そのために初見練習をするべきである。題材はエチュードでも何でも良い。

・技術は、技術であると悟らせないことが大事。
 見せびらかすものではなく、単なる音楽をするための道具である。

・基礎練習は誰でも出来る。しかし、マーティン氏は今まであるパターンの練習を今まで何万回と吹いてきたが一度も完璧に出来たことはない。どんな簡単なパターンでも、もっとよりよく、と常に思うべきである。


こんなもんやったっけか。