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Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

師死史

テノールパヴァロッティが亡くなったそうですね。
確かに、そろそろそんな御歳ですものね…

あの燦然と輝く三大テノールも、引退だなーとか思っていたら、まさかの死去のニュース。

世代が入れ替わっていくのは当たり前なのですが…
やはり、さびしいものです。

ですが、彼は幸福でしょう。
世界中の人たちが彼の死を悼み、世界中のCD屋のクラシックコーナーに彼の録音が並び、世界中の人たちが彼の歌声を聞き、世界中の人たちが「やっぱりこの人は凄かった」と賛辞する。

それは、ある種第二の生を与えられた、伝説となって生き続けることを許されたということ。

例えば、カラヤンは1989年に亡くなりました。
バーンスタインは1990年に亡くなりました。

今、クラシックを学ぶもので彼らを知らないと言う人はいないでしょう。僕と同世代であれば、3歳の頃に亡くなった人なのに、です。

きっと、我々がオッサンになっても、ジジイになっても、若い声楽家に「20世紀には、三大テノールっていう凄え歌手が居たんだ」と言えば、「知ってるよ、それぐらい。それ知らなきゃモグリでしょ(笑)」と答えが返ってくることでしょう。

これから、ますます20世紀の偉人達はこの世を去るでしょう。10年もすれば、恐らくもう指揮者のあの人やピアノのあの人はこの世に居ないでしょう。ラッパの生きる伝説も、この世を去るでしょう。怪物セクションを支えたホルンのあの人も。チューバのパガニーニも…きっと。

でも彼らを悼み、伝え続ける限り、彼らの存在は消えない。

それが芸術家の本当の寿命なのではないでしょうか。