映画の感想2
「エンパイア・ステート・ビルが世界一高かったころのニューヨークでね、キングコングが誇らしげに胸を打ち鳴らすシーンがどうしても撮りたかったんだ」
ピーター・ジャクソン監督はきっとそんな無邪気なこだわりでこの映画を撮ったんでしょうね。
昨日観てきましたよ、キングコング。
この映画は、正直評論する映画じゃありません。
子供心に帰って、ただ3時間をひたすら楽しむべきだと思います。
そうすれば至福の一時を得られるでしょう。
ひたすらにこだわりまくった映像は、もはやCGだとか実写だとかそういう見かたすら吹っ飛ぶほどの凄まじさ。キングコングはちゃんと毛に泥がついたり、引っかき傷から出血したりします。訳のわからない生き物がわんさか出てきますが、決して手抜きの無いディティール…「いや、そこまでやらんでええやろ(笑)」という言葉を何度かみ殺したことか。
かいつまんで説明すればわずか一分ほどで話せてしまう単純なストーリーです。テレビ予算で作ったら30分番組でも収まるでしょう。しかし、ピーター・ジャクソン氏は3時間の枠を驚異の密度で埋めました。そりゃ、金かかるわ。
とにかく退屈しない映画です。ストーリー運びの上手さとかを観たい人にはまったくオススメしませんが、とにかくスゲぇ映像が観たいって言う人はこれを観ずして何を観るってところです。
ああ、もっかい観たいな〜(笑)