Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

チェリビダッケ

今日の指揮法の時間に、セルジュ・チェリビダッケの記録を見ました。

彼は…偉大です。

ブルックナーのミサを暗譜で振っていたとき、全ての音を覚えているどころか、なんと弦楽器の各パートのボウイングまで覚えていたり。

再現芸術である音楽を、「作品など無い、常に新しく創造される」という立場から捉えた指揮者はそう多くないでしょう。

弦楽オーケストラの指導で、指揮にあわせる以外は好きに演奏しろと言って、指揮を見るトレーニングをしていた際、その無茶苦茶な和音の即興に対して「故シュトゥッケンシュミット氏なら『なんと知的な作品だ』と言うだろう」という発言をしたのは有名ですが、現代音楽に対しては批判的な人でした。

彼の録音は、ブルックナーの8番とチャイコフスキーの5番を持っていますが、いずれも素晴らしい演奏です。

ちょっと今度余裕があったらチェリの録音をいくつか集めてみようと思います。

指揮者って、やっぱこういうオーラが必要ですよね…