Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

今回言いたいこと:iPod→シャッフル→再発見→ウマー

調子に乗ってまた更新しちゃうbeard!睡眠時間の危機!の巻(挨拶)

そういえば、8月の中旬くらいにiPod買いました。大学入ったころから欲しいなーと思い始め、約5年越しの想いが実ったわけですな(笑)

んで、わざわざ新品の外付けハードまで買ってきて、iTunesに少しずつCDを取り込み中なんですが…これがなかなか進まないんです!

2010101001440000 ←取り込み済みCDの山。60枚程度しか積んでないのにやたらかさばる。

何せ、正確に数えてはいませんが、ざっと1500枚を超える量のCDを入れるとなると、これはすごい重労働なんですよ!仮に一枚5分で入るとしても、7500分、丸5日以上かかります(笑)

しかも、ご存知のとおりパソコンは長時間起動して熱がたまるとCPUの働きがニブるので、一枚5分ペースは他の作業をさせなくてもキツい。現実は、じっと待ってる訳ではなく、ネットにつないだりの作業をしながらなので、10分以上かかっちゃうんですよ、これが。

実際、まだ全体の一割入ったか入ってないかだと思います。iPodの容量も、まだ160GB中18GBくらいしか入ってないですから…。

一日一枚ペースだと5年かかるし(しかも5年もたったらその間に相当量増えてる筈(笑))、こんなことに徹夜作業するのもアホくさいし、ちょっと困ってます。

でも、iPodを携帯するようになって、今まで出来なかった聴き方ができるようになってきました。

それは、「シャッフル」です。

今、2150曲(正確に言えば2157「トラック」)くらい入っているんですが、これらが全てごっちゃごちゃになって流れるわけです。

一例でいうと、アンドレス・セゴビアのギターでバッハが流れていた後に、ランディ・ブレッカーが流れ、直後にさだまさしが来たかと思えばマーラーの第五番の第三楽章が流れると、次はセルジオ・カロリーノのチューバソロが流れる…というようなカオスっぷり。

もちろん、職場から自宅までの帰宅時間中、吹奏楽ばっかり延々1時間以上流れることもありますが、基本的に楽章単位でばらばらにくるし、演奏者も録音状況もばらっばらなので、やっぱりカオス気味になります(笑)ロマネスク(スウェアリンジェン)→かわいい女(田村文生)→街の情景(ボイセン)とか

そーなってくると、やっぱ結構何の曲かすぐには判らないんですよね~。皆さん、アルフレッド・リードの第四組曲の第三楽章が流れた瞬間に曲名答えられます?じゃあ、アンリ・ヴュータンのヴァイオリンコンチェルト第五番は?

ま、大半の方からすると「知らねーよww」でしょうが、自称・吹奏楽orクラシック好きにとっては「あーこの曲な、、えーっと!ちょっとまって、えっと!知ってんねん、知ってんねんで!」となるところなんです。

この感じが新鮮なんです。CDだと、どうしても、棚から取り出して、「今から○○作曲の××という曲、どこどこの演奏のCDをかけます」と頭で認識してからかけることになるわけですが、このシャッフルにはそれが全くない。完全にランダムに攻めてくるので、いわゆる抜き打ちテスト状態。そして、思った以上にわからないんですねぇ。演奏者とかはいわずもがな、作曲者と曲名に絞っても、曲が終わるまで解らないことは結構あります。そして大概そういうときは答えを確認してもピンとこないんです。買ったCDは少なくとも一回は聴くという僕のポリシー上、必ず聴いてるはずなんですが…。

ところで、人間が読める本の数は意外に多くない、という話を聞いたことがありませんか?仮に毎日一冊、字が読めるようになった頃から字が読めなくなるまで読み続けても、たかだか100年足らずでは、3万冊くらいしか読めない。これは、比較的小さな図書館の蔵書数とほぼ等しいです。中学校・高校の図書館の1,5倍くらいと思って差し支えないです。(ちなみに、大阪市立中央図書館は雑誌を除いても約150万冊の蔵書があります)

実際には毎日一冊読むのは不可能に近いので、相当本好きの人でも、一生に1万冊読めればいい方で、さらにその中で一体どの程度の作品を内容まで覚えていられるか…というと、かなり限られてくることは想像に難くありません。

なんでこんな話をしているかと言うと、音楽もまた然り、かなぁと思ったりするからなのです。

僕は今、たかだか1500枚くらいのCDと悪戦苦闘していますが、タワーレコードNU茶屋町店には、20万枚の在庫があるそうです。この160倍あるのかと思うと、くらっとします(笑)。これを全部聞こうと思うと、24時間ぶっとおし、メシも睡眠も風呂もトイレもなしで聞き続けて約28年かかります。(一枚74分換算。)普通の人間である限りそんな聴き方はとても出来ないので、日常生活を営みながら聞ける最大限かな、と勝手に思う4時間くらいを毎日充てたとして、168年かかります。無理!(笑)

ぐだぐだ書きましたが、要は、日常生活を切り詰めてまで音楽を聴いたとしても人間は一生に0.5タワレコぐらいしかCDを聞けない、ということです!

では仮に、10万枚のCDを聴いた人間がいたとして、聴いたことのあるはずのCDを流して、彼はそのCDの詳細を覚えているだろうか?(反語)

少し論点がボケましたが、結局何が言いたいのかというと、人間が出会える音楽には限りがあって、そしてそれは結構狭いものであって、しかもその中で記憶していられるものなど、たかがしれているということなんです。

10万枚CDを聴いた人と、一枚のCDを10万回聴いた人、どちらが音楽を愛していると言えるのか僕には判断できませんが、少なくとも、10万枚を一回と、1000枚を100回ずつなら、後者の方が音楽を愛しているのではないかと思います。

そういうことを考えると、今自分が持っているCDを、全てiPodに入れ、シャッフルして聴くことで、知っているはずの曲を「再発見」できることはとても意味のあることではないかと思えてくるのです。これからも僕のラックに新しいCDは増えていくと思いますが、iPodというツールを通して、既知のCDを(ノンジャンルに)再生する機会も増えればいいなぁと思います。そうすることで、本当に音楽に詳しい人になれる気がします。

さて、とりあえずこんなことを書いている間に、CDの取り込みが一山終わりそうです。今日は20枚くらい入れられたので、またシャッフルのカオス度が増して、面白くなりそうです。よしよし。