Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

ギラギラ眼鏡の子守唄。

やっぱり音楽っていうのは一筋縄ではいかないもののようです。

西洋の美学から言えば、美と言うのは結局「真」であることが大事なわけで、そういう観点から言えば音楽は演奏される…すなわちミュートス化されることではなくより完璧な整合性を持った状態として創造されることが大事なわけです。

そういう観点の元では人類の聴覚が追いつくことはどうでもよくて、より学術的に優れていることの方がはるかに大事なわけです。それがイデアに近づくことになるわけですから…。

ですが、同時にやはり音楽はパフォーマンスでありエンタテイメントであることを人は期待する。
そして、それこそが人の心を揺さぶる大きな要因であるわけです。

つまり、「人を感動させる音楽」と「正しい音楽」は正反対とまでは言わずとも大きく違ったベクトルであるということになります。

より正しく、また同時にエンタテイメントであるというのは非常に難しいことです。ですが、この世には必ずしもそれが存在しないわけではない。であれば目指すことは決して過ちではないと思います。


そんなことを考えながらムノツィルブラスの演奏会を見ていました。

彼らはやっぱりおもしろい!!
理屈なんて吹っ飛ばすパワーがある。


だからこそ、こんなことを考えてしまうのでした。


あぁあ、知恵をつけるというのは素直じゃなくなると言うことと同義なのかもしれない。