Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

レックス@2007

遅ればせながら、合宿前に行ったレックス・マーティン関連のイヴェント雑記を。

・リサイタル
今年の使用楽器はオールドベッソン(シャンクが極めて細い、U字管に石突きがある時代)のノーラッカー(おそらくラッカーが剥がれたor剥がした)Esバス。

アーノルド・ジェイコブズがレッスンの時「私が吹いた楽器の中でも最高の楽器の一つだ」と激賞したという楽器だと思われます。

プログラムはアレンジもの。
エックレスのソナタ(恐らくコントラバスソナタ)とかプロコフィエフの歌曲とかシュトラウスノクターン(ホルンで有名なあれ)、ブラームスチェロソナタとか。

素晴らしく音楽的な演奏ではありましたが、個人的には「小奇麗過ぎる」印象を受けました。
Esだけに音色の変化が少ないと言うか…全てウォームサウンドでまとめてしまっている感じですかね。

少し物足りない感じでした。アンコールのシューベルト歌曲はめっちゃよかったんですけどねぇ。

・マスタークラス
奈良の法隆寺まで行かなくてはならないというのがちょっと辛かったです。スーツで行ったら、みんな私服でちょいびっくり。暑かったのに…。
曲はトマス・スティーヴンスのアリア・コン・ヴァリアツィオーニで受けました。管打コンの一次曲です。

レックスのレッスンは素晴らしかったです!
僕の時は基礎的なこと、というよりは人に演奏を伝えるために注意すべきことがメインでした。あとはリズムと。
大学の後輩はひたすら発音やサウンドの基礎、京芸卒のU先輩はひたすらブレスでした。

とても理論的で知的、時にはユーモアも交える彼のレッスンは、名教師であることを感じさせるものでした。さすがジェイコブズの弟子。

すごく勉強になりました。

また機会があれば是非オケスタも見てもらいたいなー。
150ドルは痛いですが(笑)。