Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

過去の演奏会4

Fpjntriy 11月12日 兵庫芸術文化センター
指揮 クリスチャン・オロサヌ 
演奏 同センター管弦楽団
ダンサー ヤンヤン・タン、デヴィット・アーシー、ディアナ・ヴィシニョーワ、アンドリアン・ファジェーエフ、上村未香、貞松正一郎、平山素子、兵庫県洋舞家協会

曲目
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」第二幕
チャイコフスキー:バレエ「眠れる森の美女」第三幕より
”グラン・パ・ド・ドゥ”
ポンキエルリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」より”時の踊り”
プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」より
”パ・ド・ドゥ”(バルコニー・シーン)
ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典


♪て〜、てれてーれーてーてーてー、てー、てれてーてーてーれれー…
…皆さん、春の祭典ってご存知でしょうか。
そうです、あの「じゃん×8じゃんばんじゃんばんじゃじゃじゃじゃ」とか「ずんってずんっ、てっずんってばらぱぱぱぱぱぱ」とかいうアレです。
ストラヴィンスキーのバレエって、火の鳥以外踊りつきで上演してるのをチラシですら見たことなかったんですが、ペトルーシュカでもなく、プルチネルラでもなく、春祭が生で見れるなんて!!しかも初演の時のニジンスキーの振り付けを再現するらしい!
ということでチケットを衝動買いしたのがこの演奏会なのです。
演奏会としては、「オープニング・バレエ・ガラ」と題されて、ガラコンサートらしく名曲ぞろいで、ボリュームも盛りだくさん、まさにおなかいっぱいです。

演奏の方は、この芸文オケ、チャイコに適正大みたいで、特に白鳥はかなりいい感じ。
舞台自体はちょっと見づらい席だったんですが、舞台の前三分の一が地下に沈む仕掛けのオーケストラピットで演奏しても音響はグッド。

でもプロコフィエフはイマイチでした。今回のプログラムでもっとも冷たい感じの透明感が必要な曲だと思うんですが、やや野暮ったい…弦楽器の方々、もっとアダージョの曲練習しません?…ベートーヴェンも緩徐楽章が一番マズかったわよ?

春祭。名演。以上。(ぉぃ)
この興奮は多分文章じゃ伝わらないです。スッごい曲ですよコレは。
CDはファジル・サイのピアノ多重録音も入れれば5枚持ってますが、こんな興奮したのは初めてです。

大きな要因はやはり踊りつきだということですね。狂気を感じさせる振り付け、狂気を煽っていく音楽。異教の祭典の熱狂が伝わる…といった怪しげな妄想さえ脳裏をよぎるほど、踊りと音楽がマッチしています。
僕は今声を大にして言います。この曲はオケの演奏会でやる「バレエ音楽」としてでなく、振り付けの付いた「バレエ」として最大限の破壊力を発揮する曲です。
そう、破壊力(笑)。背筋震えます。
初演の時ブーイングで音楽が聞こえないほどの騒動になっただけのことはあります。

演奏も素晴らしく、さすが個人技術の高さを見せ付けていただきました。満足。これだけの春祭聞かせられるオケ、今度の英雄の生涯ショスタコも楽しみですな。

あと、僕はプロのバレエを生で見るのは初めてだったんですが、プロのバレエダンサー♂ってスッゴい跳ぶんですねぇ。
ビデオでみるのは大違い。ぴょーんじゃなくてぴょぉぉぉんぐらい跳びますよ。
人間やれば出来るもんなんですね。
蛇足でした。