Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

年明けからの本番たち 三月編

3/6 大阪音楽大学吹奏楽定期演奏会

記念すべきシンフォニーホール初本番(第九の合唱を除けば(笑))にして、大学の愛すべきバカ野郎たちとの最後の本番が、この吹奏楽定期でした。

プログラムは、マスランカの交響曲第五番全曲、アルメニアダンス・パート1、エル・キャピタン、オリンピック・マーチ(古関裕而)、ハイデックスブルク万歳、10年度課題曲Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、ダフニスとクローエ第二組曲(高昌師・編)。アンコールに魂よ天高く舞い上がれ(スウェアリンジェン)、ブロックM。

体力よりも集中力を要求される本番でした。マーチ3曲は前々日オーダーでEsバス持ち替えでしたし(笑)。

マスランカのシンフォニーは多分知名度があまり高くないと思うのですが、緻密に書かれた名曲です。バッハのコラールが用いられており、キリスト教色の強い作品ですが、描かれているテーマは生と死という普遍的なテーマなので理解しやすいかと。第三楽章は丸々ユーフォニアムのソロなのですが、こちらは大阪音大の誇るジェンダーフリーユーフォ専攻生(笑)、I田先輩がクレジットされ素晴らしい演奏をしてくださいました。本人は納得いってないらしいですが…。

ダフニスは委嘱アレンジ。ソプラノサックスとチューバにかなり無理な音域が書いてあります先生(笑)チューバはまあペダルCisで四分音符刻むだけなんでシフトでいけばできんことはないんですが…結構大変なのに聞こえたらダメっていうのがいろんな意味でツライっす…。あ、ソプラノは恐らく不可能に近いです(爆)

集中練習の際は色々思うこともありましたが、とにかく舞台上では一生懸命演奏しているエネルギーが感じられたのでまあよしと言ったところです。スウェアリンジェン吹いているときなんてちょっとうるっと来ましたし。

大音の吹奏楽もこれから色々状況も変わってくるとは思いますが、一番大事なのは吹いてる学生の気持ちだと思うので、新4回生諸君、絶対に義務や作業で演奏すんなよ!

3/10 Glantz Wind Quintet & BG Bari-Tuba Quartet  Joint Recital

かれこれ三年ちょい前に、同期ばかりで結成したバリ・テューバカルテットがございまして。

なんか2回生で単独演奏会なんかもしちゃったりして。3回生のときは色々あってほぼ休止して。4回生でまたちょっと復帰して。もう一度演奏会を開きたいという話になったのがそもそもの発端でした。

また時を同じくして、やはり同期ばかりの木管五重奏も演奏会をしたいと考えておりまして。そりゃあ一緒にやっちゃえばいいんじゃない?という企画が!この!演奏会だった訳です!

またサンプルを晒します。ユーフォ専攻のM田T史どの編曲の「アシタカせっ記」「君をのせて」です。あ、入場無料なんで著作権とかそこらへんは多分セーフです(笑)。

ashitaka.mp3をダウンロード  右クリックから対象をファイルに保存で

laputa.mp3をダウンロード

なぜこの曲かと言うと、一番出来がよかったからです!ちなみに僕はチューバの一番吹いておりました。

最後には木五と合同でメリーウィドウなんかやってしまいました。木五、ユーフォ2、チューバ1、ピアノという奇妙な編成でしたが、思ったより吹奏楽っぽかったです(笑)

ちなみに僕は指揮でした。この編成でチューバ2本いてもしょうがないので…。

準備は時間もたりずばたばたとしていましたが、演奏会としてはそれなりに面白い企画だったかと思います。バリチューでやった曲目もなかなか濃いめで、

コンスィークエンスィーズ(マイク・フォルブズ)

金管四重奏曲(ヴィルヘルム・ラムゼー/arr.バッテリー)

ムーンダンス(ジョン・スティーブンス)

ジブリ組曲(arr.M田T史)(アシタカせっ記、マルコとジーナ、人生のメリーゴーランド、君を乗せて)

ユーフォニアム・パフェ(伊藤康英)(3,4のみ)

コズミック・ヴォヤージュ(マイク・フォルブズ)

でした。

フォルブズの曲を2曲もやるのは相当レアかな、と(笑)。ムーンダンスはチューバカルテットで、パフェはユーフォカルテットで、それぞれ賛助を入れてという企画。

僕らのカルテットは基本的にポジション固定でやっており、僕はずっとチューバ1番なので、とにかく体力的にもたすのが大変でした。曲目としても決して簡単ではないので、時間かけて練習している間にバテがやってくるというツラさもありました。

あと、この演奏会で音程のために奇妙な換え指をマスターしました(笑)。

反省として、この時期は確かに自主演奏会ばっかりやっていたので凄く大変でしたが、この演奏会もやっぱり集客不足になってしまいました。忙しくても、人に聴いてもらってこそ。集客は頑張らなきゃとここでも感じました。そればっか言ってる気がしますが(笑)。

3/22 アルディート・ブラス・アンサンブル 神戸ミュージックウォーク

ええっと、毎年秋に本町ミュージックウォークというのがありまして。それの冬版が企画されたのがこれでした。秋の方に毎回出演している当団体にオファーが来まして、出演した次第でやんす。

この本番の印象はただ1つ。

寒かった!!!

3月に風吹きっさらしの中、野外演奏するというのはあまり経験がなかったんですが、、、全然唇コントロールできないんですよ!寒さでちぢこまっちゃって!

積み重ねの長いメンバーだったので崩壊はしませんでしたが、練習時の6割以下の出来だったと思います…。いやはや、真夏の体育館もツライいですが、真冬の外はそれ以上ということを思い知りました。これでも3月末だったんでまだマシな筈。1月とかだったら多分死んでたと思います(笑)。どんなシチュエーションでもちゃんと演奏するということはなかなか難しいです…。

3/24 カラーズ・テンピース・ブラス

テンピースブラスというと、詳しい方でも大概はトランペット4、トロンボーン4、ホルン、チューバの10重奏を思い浮かべると思います。しかし、このテンピースはコルネット3、フリューゲルホルン、テナーホルン、バリトンユーフォニアム、E♭ベース、トロンボーンバストロンボーンの10人に打楽器2名という金管バンド風編成。

日本でも、トレイルブレイザーズテンピースブラスというプロ団体がありますね。有名なところではハワード・スネル・ブラスというイギリスのアンサンブルがあります。

ま、そういう編成でやったこの演奏会、マイナーな編成なのでまず楽譜に困る(笑)

そして人間が多いので練習の集合状況で困る(笑)

いざやってみるとCDのようなバランスにならなくて困る(笑)

という三重苦でした。

楽譜に関しては、吹奏楽定期の項で登場したI田先輩がいろいろとコネを駆使し、スパークがトレイルのためにテンピースに書き直した楽譜やら、I田先輩が国立音大時代に委嘱初演した作品やらを引っ張り出してきてもらったのでなんとかなりました。ちなみに前者は木村先生ソロでお送りしました!後者はメイン的な扱いで演奏したんですが、とてもいい曲で、とくに中間部は熱くなれました。ただ、難しくてデキはいまいちでした…(爆)

バランス、という点だと、なにせ日本ではテナーホルンに困るわけです。ラッパ吹きが吹いたり、ホルン吹きが吹いたり、ユーフォ吹きが吹いたりと、ほぼ確実に持ち替え。なんとか楽譜はこなせても、バランスの面でトロンボーンコルネットに対抗することは非常に難しいんですねぇ。くわえて、フリューゲルも、いかにも「金管バンド!」という音色で吹かないと、独特の溶け合ったサウンドが出ないのです。逆に、トロンボーンはうるさすぎたり…。

などなど、いろいろと苦労した演奏会ではありましたが、試み自体はとても面白かったです。演奏クオリティの面では、コルネット、とくに一番が負担が大きく崩れた箇所も多かったのが残念でした。またチャレンジしてみたいのですが…主催者が忙しそうなのでわかりません(笑)