Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

久々

お久しぶりです。奈良まで1時間電車に乗っていることに慣れっこになってしまったbeardです。

先の、8月13日(日)、全日本吹奏楽コンクール大阪府大会一般の部が開催され、僕が振らせてもらってる守口市青少年吹奏楽団は、去年に引き続きカラ金を受賞しました。
曲は、課題曲Ⅰと長生淳「波の穂」。

評価は、あと一つでオールA。悔しいなー。

今年は、運営でいろいろあり、実際に自由曲に取り掛かったのが6月の第三週。そっから、約2カ月、17回の合奏中、初めの8回くらいは課題曲はまったく合奏する余裕がなく、半分ほどのテンポで八分音符を鳴らして自由曲をやり続けました。なんとか通るようになったのは本番の3週前、カットが最終決定したのはなんと1週間前でした。

そんな超駆け足練習のなか、かろうじてカラ金までもっていけたのは、18~20歳くらいの若い衆ががんばってくれたのが大きいです。
うちのバンドは、個人レベルがあまり高くありません。歯に衣を着せずに言えば、大半がソークターヘです(笑)
でも、だからこそ学生の吹奏楽部のノリで練習ができる良さもあると思います。

長生淳の曲は、高校の頃からいつかやってみたいと願い続け、やっと機会を得ることができました。しかも、僕が一番前に立って取り組んでみたかった、波の穂。しかし、これがなかなか難物でした!(笑)
長生淳の曲の特徴の一つとして、曲のベースを金管で作り、木管が細かい連符で装飾するようなオーケストレーションが多いことが挙げられますが、波の穂はとくにそれが徹底していて、クラリネットやフルートにメロディーがほとんど出てこない!
さすがにスコアを見てたまげました。たまに被ってるパートがあっても、サックス以外はアルトクラ、ファゴットなどうちのバンドにない楽器ばかり。ほんとに金管の音だけでサウンドを作らないといけないんです。
しかも、和音はアッパー・トライアド風の作りが多く、低声が7音、9音を吹いている瞬間が相当あります。また、ポリコードで、ラッパとフルートと低声でひとつ、内声でひとつというような書き方もある。
すごくきらきらしたカッコイイ音がする反面、安定した音は出しにくいんです。
そのうえ、直管、ホルンのファーストは、無茶な音域とまでは言わずとも、吹き続けるのは体力的にかなりつらい音域が要求されます。

当然、最初に楽譜を配った時は「こんな曲できるんかいな」というリアクションでしたし、初音だしは僕のカウントだけが虚しく響くような状況でした(笑)

まーそれがなんとかなっちゃうのがアマチュアのいいとこですね。
最終的には、長生淳ワールドをみんなもちょっと好きになってくれたんじゃないかと勝手に思っています。木管のひとらは、もうしばらくはやりたくないと言うでしょうけど…。
みなさん、僕のわがままに付き合ってくださって本当にありがとうございました!

さて、これからはもうちょい基礎的な力をつけていくべく、いろいろ考えていきたいと思います。人生初、名曲・吹奏楽のための民話にも取り組む予定です。いっぺんやってみたかったんですよね、あれ(笑)