Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

ひとりごと〜近・現代音楽とか〜

今日、NHK教育ストラヴィンスキーの兵士の物語やってましたね。
古畑の方見てましたがばっちり録画しました。

そういえば現代舞台って、上演機会少なそうですねぇ。
兵士の物語くらい有名な作品ならともかく、日本ではアイスラーとかの作品が上演される機会はあまり無いような気がします。
そもそも近・現代音楽自体、まだまだ認められてるとは言い難いですもんね。ピアノソロや室内楽は少人数でできるのでまだちょこちょこやってますが、大編成は…たとえばティペットの作品なんてまだ聞きやすい方なのに実演はほとんど無いだろうし、ヒンデミットもせいぜい画家マチスウェーバーメタモルフォージスくらいでしょう。そういった聞きやすい方すら敬遠されるようでは、そりゃあケージの作品は4分33秒しか知りませんってことになるでしょう。

オーケストラがたまに定期公演で近・現代とりあげても新ウィーンの祖の三人(シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン)かメシアン、もしくはアジア系。優れた作曲家ばかりですが、そろそろ他の作曲家にも光を当ててほしいところです。最近は邦人作品復興の兆しが見えて大変うれしい限りですが、本当の意味で一歩進むためには優れた近代音楽をもっと演奏すべきだと思います。

一般のクラシックファンはオネゲルやミヨーの作品をほとんど知らないのが現状だし、ストラヴィンスキーは初期バレエだけ…オネゲルはパシフィック231しか知らない?ミヨーは12曲も交響曲書いてるんですよ?ストラヴィンスキー詩篇交響曲、傾聴したことある人がどれくらいいますか?

僕からすれば、ショスタコーヴィチのシンフォニーよりも、シャルル・ケックランの室内楽曲に心動かされる人はきっと多いと思います。リリアンのアルバム、あんな美しい曲を知らないで死ぬなんてもったいなさ過ぎる!
(決してショスタコを貶めているのではないです。来年はショスタコ生誕100年、どんどん演って下さい)


チューバという楽器は生まれたのが遅いので、ソロのレパートリーはほとんどが20世紀以降か編曲モノです。ユーフォニアムサキソフォンはもっと顕著ですよね。
それでなくても金管楽器は技術の発達に時間がかかったので、ホルン以外は過去の大作曲家のソナタやコンチェルトはほとんどありません。ベートーヴェントロンボーン四重奏(3つのエクアーレ)なんて例外中の例外でしょう。
ですから、必然的に現代作品に目が向きます。チューバなど一番有名なコンチェルトがR・V=ウィリアムズのコンチェルトで、一番有名なソナタヒンデミット
あの、皆さん、この作曲家ご存知ですか…?という感じ。
ですが、彼らの作品には素晴らしいものがたくさんあります。もっと、聴かれてもよいと思うのです。

いきなりミスター現代音楽たるクセナキスを聞いてドはまりする人は少数でしょうが、イベールやミヨーのお洒落な曲はきっとファンが生まれるはずです。

いつまで100年以上前の曲を近代と呼ぶ気なんでしょう?
いつまで50年以上前の曲を現代と呼ぶんでしょう?

優れた曲が演奏され、聴かれ、淘汰されていく。それがクラシックですよね。優れた曲は聴かれなければいけないのです。

そのためには、聴衆がもっと貪欲にならなくてはいけないと、そう思います。

そんなことを考えていた今日(すでに昨日(汗))の夜でした。

あー、ベルク全集欲しいな…ってその前にマーラー全集買わなきゃ(笑)