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Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

いまさらですが

民放でやってたタイタニックを見て、不覚にも感動してしまったbeardです。

基本的にアンチ・メジャーなところのある私ですが、この映画は別格だなぁと。

現代と過去の多重構造、主人公二人の身分を越えた恋、端役達の人生を垣間見させる最高級のパニックシーン…。

スキがないというか…3時間半という長時間で、飽きさせるシーンがないし、何度見ても破綻がない。
今見てもなんら古さを感じさせない映像もすごい。

そして何よりもこの映画が名作足りえるのは、心理描写の巧みさでしょう。

上にも「端役の人生を感じさせる」と書きましたが、普通パニック映画というのは、主人公とヒロイン、あとせいぜい悪役の立場でしか物事を捉えないものですよね。
ですが、この映画は違う。逃げ惑う人、名前すら与えられていない登場人物にもそれぞれの人生があり、信念があることを感じさせてくれます。

手をつなぎながら死を受け入れる老夫婦…子供に昔話を聞かせながら沈んでいく母子…船が傾き、浸水しても停電だけはさせまいと必死に働くボイラー室の男衆…甲板でいつまでも音楽を奏で続ける弦楽四重奏団(なぜVn2Vc1Kb1なのかは謎(笑))…etc

そして、ラストシーン…全てを語り終えた年老いたローズがダイヤをタイタニックに還し、最後の生き残りである自分の魂もタイタニックに還っていくシーンに映る枕元の古い写真。
ジャックが彼女に語ったこと、、「安いビールをのんでローラーコースターに乗って吐く」「かっこつけた横乗りじゃなく、馬に跨るんだ」「空飛ぶ機械に乗って」「沢山子供を生んで、温かいベッドで死ぬ」それらを、ローズは追いかけ続けていたことが解るあのシーン…。

老いた彼女は語りました。
「ジャックはあらゆる意味で私を救ってくれた」

飛び込もうとした時も。
政略結婚からも。
船が沈み行く時も。
そして、絶望と失意の中生き残った時も、ジャックの言葉が彼女を支え続けた…。

あれは泣ける(笑)

もう11年も前の映画ですが、全く色あせずに輝くこの映画。20世紀最大の名作の一つと言って過言ではないと思います。