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Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

CDレビュー〜近・現代音楽のススメ3〜

0jthhy8c 今回は第三回、パウルヒンデミット作曲
交響曲「画家マチス」です。
指揮:ヘルベルト・ケーゲル 
演奏:ドレスデン・フィル
レーベル:ドイツ・シャルプラッテン
(日本での販売元は徳間ジャパン)

なんか他のCDレビューほったらかしで近・現代の方ばかり更新してますが、さして意図はありません(笑)

ヒンデミットはドイツの作曲家で、新ウィーン学派などの12音音楽に異議を唱える作曲家の一人でした。独自の調性に変わるシステム、「和声の傾斜」を駆使し(聴いてる側としてはかすかに調性感を覚える)、20世紀のバッハとまで形容されるほど多声書法に長けていたということです。
またヴァイオリン、ヴィオラ奏者としても一流、指揮者としてもウィーンフィルを振るほどだったというからなんとも多彩な方です。
余談ですが、指揮者としての彼はシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの三人を他の12音技法作曲家と別格扱いし、彼らの作品をよく取り上げたそうです。

この曲は元々ルネサンス期の画家、マティアス・グリューネヴァルトの書いた一連の絵画の印象を元にオペラとして書かれたものです。なんでもナチスに初演を禁止され、その後演奏会用に交響曲としてまとめられたようです。天使の合奏、埋葬、聖アントニウスの試練の三楽章からなっています。
現在ではヒンデミットの曲の中でもトップクラスの人気と聞きやすさを誇っています。なんでも弟子に「先生、今度の曲はとても通俗的ですね」と言われたとか。「そうだろ、そういう風に書いたんだ」と答えたらしいですが。
おそらくクラシック人ならまったく抵抗なく聞けるでしょう。ロマン派とはまた違う近代特有の盛り上がりも十分。さすがに大指揮者の録音も多く、カラヤンアバドも振っています。
このCDではカップリングに高貴なる幻想が収録されていて、こちらはより知的なイメージが強い曲です。

もっとも有名なチューバソナタを書いたこの人の曲を一曲くらいみなさんに知っていただこうという試みでした(笑)。