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Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

アナリーゼ

6p92d5bo 最近、プレムルのディヴェルティメントをアナリーゼしております。

一般バンドのメンバーズブログにアナリーゼの経過を書き込んでいるのでそれを転載。まだ途中ですが。

この曲は全体を通じて「五度と二度の動機」…�「音階の動機」…�「平行三度」…�「二度の反復の動機」…�などのモチーフが登場し、それが五度堆積の和声によって彩られています。また、それらの五度和声の中に時折かいま見える美しい三和音がアクセントとなり、ユニークな響きを作り出しています。
(�について補足。五度と二度、と書きましたが実際は積み重なった二つの五度、つまり五度と九度のことであり、それを単音程にすると二度が生まれてきます。)

第一曲「騎士と城」では、ファンファーレ的に演奏されるメロディー自身が�と�によって成り立っており、そのメロディーをオーケストレーションを変化させながら五回繰り返します。
その伴奏として五度堆積の和声が用いられますが、随所でメロディーに対し三度(転回音程である六度も含む)で動く声部も登場し、複雑な和声になっています。
三度目には3rd、4thトランペットが�の動機をより明確な形で提示します。
合いの手的に�の動機が何度も提示され、曲の緊張度をを高めています。
五回の繰り返しの後、さらに�を三回繰り返し空虚五度で終止します。

第二曲「昔話」では、テューバによって提示される、ヒポフリギア旋法上のヘキサトニックによる主題が形を変えながら13回繰り返されます。
拍子の変わる8,9回目を中心としてシンメトリックな三部構成になっています。
第一曲で支配的だった�は若干なりを潜めますが、メロディーはやはり五度、その転回音程である四度を強く意識したつくりになっています。
カノン的にバストロンボーンが主題を受け継ぐ際はテューバによって三度の和声付けがなされますが、次にホルンが受け継ぐと、とたんに和声が五度和声的に響き始めます。
しかし、ホルンとテューバの音程関係を見ると経過音の巧妙な処理によって三度の関係が残されています。また、バストロンボーンには�の片鱗が姿を見せます。
そのように、五度和声を基調としながらメロディに対して三度の関係を持つ声部を随所に配置し、ともすると人間味のない印象をあたえる五度和声ををコントロールしています。
また、5回目には2ndトランペットに�の動機が、六、七回目にメロディーがスタッカートに変容した際にはテューバに�の動機がそれぞれオブリガード的に与えられます。
中間部ではリズムの変えられた主題がホルンに与えられ、ワルツとなります。
伴奏はトロンボーンが担当しますが、五度和声、三度和声(付加六度、付加九度を伴う)が倚和音的処理によってころころ交代します。
九回目の繰り返しには1stトランペットに�の動機が与えられ、また�を匂わせる三度のアルペジオも奏します。
十回目から再び4拍子に戻り、徐々に静まっていき、ヘ長調の主和音上に終止します。

第三曲「小行進曲」は、4つの動機がフル活用されるのが特徴です。
爽やかな雰囲気とは裏腹に、五度の堆積による、一見、全音階的クラスターのように聞こえる和音といったショッキングな和声によって、意外性に富む曲の作りになっています。

冒頭、ホルンによって奏される主題は、第二曲と同じくヒポフリギア旋法上のヘキサトニックによるもので、その中に�、�が組み込まれています。
合いの手的に�がトランペットに現れます。伴奏は、五度堆積と三度堆積(付加六度を伴う)が頻繁に交代します。
第一主題が二度現れた後、長三度上に転調(厳密には転「調」ではなく、旋法の移高。以下は便宜上転調と記す)し、装飾された第一主題が3rdトランペットに現れ、1stトランペットが�を基調としたオブリガードをポリフォニックに奏します。
トランペットが2ndと4thに交代して繰り返しますが、低声部にさらなるオブリガードが加わります。

次に第二主題に移りますが、ここでさらに短三度上に転調します。(つづく)



と、まあかなり詳しい方には僕の見落としを注意されるでしょうし、分からない人にはさっぱりわからん文章でしょうね(笑)。
こういう近・現代の曲をアナリーゼするのはなかなかに大変です。ちなみに、機能和声の方法に加えてこの上の方法論でドビュッシーを分析すると、非常に面白いですよ。
例えばベルガマスクのプレリュードの冒頭、あくまで�→�→�の進行のように読むことも可能ですが、重要な音を拾うとドビュッシーが五度堆積を意識していることが良く解ります。

こうやって勉強すればするほど、いい曲を書く作曲家の凄さが骨身にしみてわかってきます。
ドイツ3Bなんて、なんかもう僕の中ではイエスとアッラーブッダのトリオより偉大です(笑)。

もっともっと勉強しなきゃ。まだバッハのポリメロディのリアリゼーションすらまともに出来ない、、、

とまあこんなことをやっております(汗