最近行った演奏会とか
タイトルどおりです(笑)他にも色々行っているけど特に印象に残ったのを抜粋。
2月28日・大学の同期の岡村くんのトロンボーンリサイタル
いやぁ、自分も頑張らなきゃと思い知らされました…。同期のリサイタルだけに、自分の下手さとか、いつも自分がどれだけ適当に演奏しているかがわかってしまってへこみました。
勉強させてもらいます。
3月14日・ディゾン・ド・フラム「レ・ミゼラブル」
やっぱりレミゼは良かばい。泣けるばい。
今回はオケだけでなくキャストにも友達が乗ってて、余計に感情移入が…。
バルジャンや司教やジャベールはさすがの出来ですが、今日のは他の学生やOBのキャストもなかなかのクオリティで良かったです。幕ごとにキャストが入れ替わったりしないのも興冷めしなくてよし。
でもやっぱりミュージカルは劇団○季よろしく指向性マイクが使えるともっといいんだろうなぁ。
PA無し生オケ蓋無しピットだと、オケのバランス調整も大変、台詞はわかりにくい、歌も聞こえにくいと三重苦ですね。
レミゼの音楽って、ちょっと素人臭いところも散見されたりするんですよね。
声域がやたら低かったり高かったりが激しくて、しかも低いところの方が長いので(特にレチタティーヴォ)聞こえにくい。多分オケはコンサートのDVDのオーケストレーションを模倣しているんだろうけど、スコアを見せてもらった感じ、あまり整理された書法とは言いがたかったので、効果的に聞こえさせるために練習の段階でちょいちょい調整が必要だったのでは?多分プロの編曲家ならもっと楽に効果を出せて音量調整も出来るスコアを書くのは不可能ではないと思う。
だけど、実際問題それに目をつむれるくらいの魅力的な音楽も詰まっているからレミゼは面白いんですけどね(笑)。まぁPAがあれば、もっとストレスなく感激できるだろうな、と思ったりしただけです。
あー僕もミュージカル乗りたいな。チューバねぇもんなぁ…え、アンサンブル歌えばって?
音痴なのに無駄に声でかいんでちょっと…ね。
3月15日・エマニュエル・パユ
神戸文化ホールであったパユ様のコンチェルト×3演奏会。
ライネッケ、イベール、モーツァルトとフルート協奏曲の超定番を3曲。
アンコールはモーツァルトのアンダンテとヴァレーズの無伴奏曲。
感想を書くと、
でした。
ライネッケはもっとどっしりとした存在感が欲しかった。そんなキザな演奏は曲に合ってないです先生。
モーツァルトは驚異の完成度。テクニックはもちろんフレーズ一つ一つが表情豊か。カデンツァの低音は感動モノ。ただ僕自身がモーツァルトを聴いたら眠たくなる病なんであまり楽しめない(笑)。
イベールは似合いすぎて逆に予想の範囲内を出ない演奏。でも二楽章の聞かせ方は最高。
アンコールのヴァレーズは、もうブラボーの一言。完璧なイントネーション、イメージを喚起させる音楽作り、多彩なヴィブラート。これだけの表現力があれば前衛音楽とは言わせないっす。
っていうかヴァレーズであんだけ多彩なヴィブラートが使えるなら他の曲でもそうしてよ(笑)。
僕は基本的にサックスやフルートのセンプレでかかるヴィブラートには懐疑的なので。
ヴィブラートはフレーズのために従事するべきであって(上手いオーボエ吹きはちゃんと使い分けている)センプレでかかると効果的ではないと思います。
まあブラスバンドや往年のビッグバンドのよーにスタイルとして統一されればそれはそれでいいんですけど。ソロにもっと多彩な表現を与えるためには一種類だけのヴィブラートで満足していては駄目だと思います。
だから、あれだけの豊かな表現ができるのに「なんとなく綺麗に」聞こえるヴィブラートで流してしまう(特にライネッケ)のはすごくもったい無い。
そりゃぁ全体としては凄まじい完成度です。完璧と形容しても過言ではない技術、オケ伴でも良く聞こえる音量、練りこまれ鳴りムラのない美音。一フレーズごとに与えられた細かなニュアンス。一流と呼ばれるのにふさわしい。
でも、長いフレーズがいまいち感じられなかったり、テーマティックな提示の箇所をさらっと吹いてしまったり、どちらかというと感覚的なアプローチが目立ち、構成や形式などのマクロ的視点が感じられにくいのも事実で、そこら辺が評価の分かれる所なのかなぁと。僕はやっぱりマシュー・デュフォーの方が好きです。
あと某笛吹きの指揮が最悪。オケマンがコンマスしか見ていない。せっかくN響のゴールデン木管セクションもいたのにまったく生かせず。協奏曲をカラオケかなにかと思っているのか?
と、まぁ最後毒で終わりましたが(笑)この時期は演奏会が多くて勉強がはかどらなくて困ります(責任転嫁)