Concert Etude op.2

制服系ちゅーば吹きbeardのブログ

CDのレビュー2

Mcepjw5i ヨハネス・ブラームス交響曲全集(含悲劇的序曲・ハイドンヴァリエーション)
演奏:シュターツカペレ・ドレスデン
指揮:クルト・ザンデルリンク

ブラームスの全集です。
この全集の何が優れてるって、何よりも価格です。
安いことはいいことです。

しかし、安いだけで駄演であればわざわざレビューなど書きません。これは演奏も素晴らしいのです。
特に1番はかなりのものだと思います。
一楽章の第二主題…あのホルンか木管と掛け合うところなど、まさに木管の音色!さすがカペレの誇るホルニスト、ペーター・ダムです。音楽の流れも淀みないもので、ギュンター・ヴァントのそっけなさではなく、虚飾のない美しさ、実直な優しさと申しましょうか。ザンデルリンクは無駄に華美な演奏はしない人だったと思いますが、そのスタイルがブラームスによくあっています。

しかしいくら再販とはいえこんな価格で名演を放出してしまっていいんですかね?僕は大助かりですが(笑)
そりゃあ新録音売れねーやなぁ。いまやフルトヴェングラートスカニーニクレンペラーといった過去の大指揮者の録音の大半が著作権切れでびっくりするような安価で大売出ししていますが、これから20年たてばカラヤンの録音ですらかなりの枚数著作権が切れます…あの音質、内容で1500円5枚組みなんて売り出された日には、ゲルギエフも真っ青でしょうねぇ。

これからの一流オーケストラは戦略を考えていかなくてはいけませんねー。